学校で習ったネアンデルタール人。
1856年にデュッセルドルフ近郊のネアンデル谷(Neanderthal)の洞窟で発見されました。
発掘現場近くにある、ネアンデルタール博物館に行ってきました。
博物館では、オーディオガイド(ドイツ語、英語)で各展示物の説明を受けることができます。
これが物語形式で面白かったです。
最初の展示物は、発見された当時の状況を再現。
オーディオガイドでは、
「これは何だ?鹿の骨か?」
みたいなドラマ形式で発見当時の様子を説明してくれます。
次のコーナーは、猿人類の違いについて。
これも、オーディオでそれぞれの猿人類が自己紹介をしてくれます。
これも学校で習った、アウストラロピテクス。
こっちでは、ルーシーという名前の方が有名らしいです。
「私はルーシー、この名前でよく知られているわね」
とのこと。
頭蓋骨の違いも展示していました。
10万年前だと人間に近いです。
200年万年前だと全然違う。
ネアンデルタール人と現代人の比較です。
左がネアンデルタール人。右が現代人です。
彼らはすごくパワーがあったらしい。筋骨隆々だったとか。
ネアンデルタール人はパワーがあって、現代人はパワーが無いと説明したいそうです。
これだと超パワーがある人と、パワーがある人の比較じゃないか?
パワーの違いは骨の構造によるそうです。
我々ホモ・サピエンスと比べて、大きな違いがありました。
ネアンデルタール人はホモ・サピエンスと比べ、関節が大きいとか、骨や手が頑丈だったとか。
パワーがあったにも関わらず、約4万年前に絶滅してしまいました。
この博物館では、大きな体が原因だと説明していました。食料危機の時に、エネルギーがたくさん必要な大きな体では、乗り切れなかったとのこと。
以前見たNHKスペシャルでは、確か声帯の位置が違ったからと説明していたような。母音が上手く発声できないため、言葉を上手く操れなかった。そのため、コミュニケーション不足で危機を乗り切れなかった。と説明してた気がします。(少しうろ覚え)
顔の形も全然違います。
寒冷地での生活が影響しているそうです。
時々、こんな鼻をした人を見かける。。
現代人の道具とネアンデルタール人の道具の比較コーナー
宗教のコーナー
洞窟の中の壁画を楽しむことができます。
頭を突っ込むと中には映像が。
他にも現代の宗教の違いを説明しています。
西洋文化はキリスト教を起源にしているけど、今では政教分離ができていると。一方イスラム教、例えばサウジアラビアはイスラム教の教えを元に法律等を作っていると、説明していました。
宗教の自由は認められていますが、メルケルさんはキリスト教民主同盟に所属しているし、祝日のほとんどはキリスト教に由来します。
そこは触れてませんでした。。。
生活様式の説明
定住をしていなかったとか。
教育をしていたとか。
技術大国ドイツらしいコーナーもありました。
DNAの測定方法や放射性炭素年代測定方法の説明
さすがドイツの博物館って感じです。
最後は猿人達と記念撮影ができます。
中にはカフェもあります。
コーヒーやサンドイッチが2€と激安。笑
ネアンデルタールリキュールも飲めますよ。
博物館から徒歩5分ぐらいのところに、発掘現場があります。
ここで発見されたらしいです。
昔は洞窟だったのかな?
ネアンデルタール人だけを期待してたけど、色んな猿人類の説明、現代技術の説明等、意外と色んなことを学ぶことができる博物館でした。