2017年も3週間ほど経って思うこと。
ドイツの1月は暗黒月間じゃないかと。
寒くて暗いドイツの冬。
12月はクリスマスマルクトがあり、街全体が素敵でしたが、1月は「寒い」「暗い」「何もない」の三拍子。
でも、街が少しずつカラフルになってきました。
それはドイツ人が密かに楽しみにしてる『アレ』のせいです・・・。
楽しみにしている『アレ』とは、
カーニバル
真面目なドイツ人が、仮装して、大騒ぎするお祭りです。
カーニバルは、カトリックの習慣。
イースター前の46日間を断食期間とし、その間は肉・乳製品を断つのですが、元々はその断食期間前に思い切り食べる、いわゆる「食べ納め」の祭りでした。
肉・乳製品だけでなく、嗜好品まで断つ人も。
ラテン語で、carne vale〔肉よさらば〕が語源だそうです。
カーニバル期間は、11月11日11時11分からスタートします。
盛り上がるのは断食が始まる直前の一週間。デュッセルドルフやケルンではこの一週間は、文字通りお祭り騒ぎ。
それぞれに特別な名前がついています。
Altweiberdonnerstag〔老婦人の木曜日〕
またはWeiberfastnacht〔女性のカーニバル〕:2017年2月23日(木)
この日は女性が男性のネクタイを切る日。お礼(お詫び)にキスをプレゼントされます。
出張者は、要注意。街中では本当にネクタイ切られますよ。笑
会社では、11時11分にネクタイ狩りが始まり、そのままパーティー。深夜まで続きます。
Rosenmontag〔バラの月曜日〕:2017年2月27日(月)
デュッセルドルフやケルンでは、大規模なパレードが行われます。
カーニバルで一番盛り上がる日です。
カーニバルのメインと言っても過言ではないはず。
Aschermittwoch〔灰の水曜日〕:2017年3月1日(水)
断食が始まる日。
敬虔なカトリック教徒は、イースターまで肉や乳製品を絶ちます。
街のレストランではこの日限定のお魚メニューが出るところもあるようです。
(*日付は、毎年変わります。)
街ではカーニバルに向けての準備が本格的に始まりました。
デパートやスーパーでは、仮装のための衣装がたくさん。
小物も売られています。
メイクアップ用の道具までも。
この時期のもっぱらの話題は、「今年の仮装はどうしようか?」
デカくていかついドイツ人が、真剣に何を着るか迷っている姿は見ててかわいい。
カーニバル本番では、普段クールな同僚や真面目そうな同僚が大騒ぎ。
この人こんなに騒ぐんだ!!と意外な一面が見られるのが面白い‼︎
そのクールな同僚曰く、「パーティーに参加しない人は仲間じゃない」と。。
カーニバルは人が変わるようです。
実は、カーニバル嫌いのドイツ人もたくさん。木から月曜の連休を利用して休暇に出る同僚も。『カーニバル難民』と言うらしい。。
そんなカーニバル。
ドイツ人にならって、僕も楽しみます!
さて、今年は何の仮装をしようかな?