10月半ば過ぎから、街のパン屋さんでは、この時期限定のパンが並びます。
そのパンがこちら。
Weckmann(ヴェックマン)
ちょっと変わった形のこのパン。
人型をしていて、タバコのパイプのようなものを持っています。
私たちの住むデュッセルドルフの辺りではWeckmann(ヴェックマン)という名前で呼ばれますが、ドイツの他の地域ではStutenkerl(シュトゥーテンケアル)、スイスではGrittibänz(グリティベンツ)などの名前で親しまれているそうです。
ドイツでは、聖マルティン祭(11月11日)や聖ニコラウスの日(12月6日)などにこのWeckmannを食べます。
元々はキリスト教のお祭りの際に食べられていたパンで、ヒトの形は司教をモデルにしているんだとか。
そのため、昔はタバコのパイプではなく、司教の持つ長い杖のようなものを持っていたそうです。
肝心のお味は、ほんのり甘い日本のバターロールのような感じ。ドイツのパンにしては珍しく、ふわふわとした食感です。
先日買ってみたWeckmannはスライスアーモンドの付いたもの。
体長 約25cm。
全体にアイシングがされ、アーモンドがくっ付いていました。
甘いけれど、日本の菓子パンみたいで、なかなか美味しい。そして、ちょっと懐かしい気持ちになれます。
気になるパイプタバコは、残念ながら陶器でできているため食べられません。
昔は、貧しい人々がWeckmannを食べた後、このパイプを使って久しぶりのタバコを吸ったのだとか。
現在、パン屋さんで売られているWeckmannのパイプは穴が開いてないけれど、昔は本物のパイプタバコが使われていたのかーと思うとおもしろい。
この時期限定の菓子パン Weckmann。
どこのパン屋さんでも買えるので、ぜひぜひお試しあれ〜♬