ロマンチック街道のほぼ中央に位置するネルトリンゲン(Nördlingen)。
街を囲む円形の市壁が特徴です。
街には色んなストーリーがあります。
1500年前に隕石の落下によってできたクレーターの中心に街があるとか。
また、アメリカ映画『夢のチョコレート工場 (1971)』のロケ地としても使われました。最近ではマンガ『進撃の巨人』のモデルになったとも噂されています。
そんな成り立ちからしておもしろそうな街、ネルトリンゲンを散策してきました。
市璧
ネルトリンゲンの最大の特徴は街を円く取り囲む市璧。
1327年に建設され、多くがその姿を残しています。市璧に沿って5つの門、11の塔、2つの堡塁(大砲などを置く敷地)があります。
市壁歩き
ネルトリンゲンに来たら、ぜひお勧めしたいのが市壁歩き。
市壁に上る階段は街に複数あります。
歩いていると中世にタイムスリップしたような気分になれるかも。何となくですが、夜警になって街を警備している気分に。
市璧を歩くとベルガー門に到着。門の2階の広場はレストランになっていて、生活空間の一部として使用されていました。
聖ゲオルグ教会(St.Georgskirche)
街の中心に建つシンボル的な建物。
1505年に完成したゴシック教会。 ディンケルスビュールの聖ゲオルグ教会と同じ建築家によって建造されました。しかも、教会の名前も同じ!
高さ90mにもなる塔は『ダニエル(Daniel)』と呼ばれています。
教会の塔は街のどの建物よりも高く、街のどこからでも見ることができます。
…しかし、なぜ「ダニエル」?
ダニエル塔
塔の上に登ることができ、街を一望できます。
346段の階段になっており、327段目に料金所があり、そこでお金を払います。
そこにいるアイドル猫ちゃんに会えるかも。
上から見下ろす市壁と建物の雰囲気は、まさに『進撃の巨人』。でもこの高さだと『15m級の巨人』にお手上げだな…。
実際の歴史では、30年戦争時に市壁を利用した籠城戦が行われました。
教会内部
ゴシック様式で造られた内装はすごく美しい。
塔だけでなく、教会内部を見学することもおすすめです。
旧市街
塔から見下ろした街を歩いてみました。
上から見ると統一感がありましたが、屋根以外はカラフルで面白い!
通りに、急におもちゃ?遊具?が登場!
なぜ?
世にも奇妙な真ん円の市壁に囲まれたネルトリンゲンは、そこまで見どころは多くはないものの、のんびりと街歩きを楽しむにはもってこいの街でした。